迷走する物理学
リー スモーリン 松浦俊輔
ランダムハウス講談社 (2007/12/13)
売り上げランキング: 24932
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偶然かどうか知らないが、以前このエントリーで紹介した「ストリング理論は科学か」という本と同じ方向性で書かれた本。ストリング理論のコミュニティが抱える問題を指摘する点については、取り扱っているエピソードまで含めてそっくり。
基本的にはストリング理論の先駆的研究者達を認めながらもそのコミュニティが抱える問題を指摘し、「ストリング理論をやらずんば科学にあらず」という風潮(少なくとも日本では今時そんなことを堂々と言う人がいるとは思えないのだが)に警鐘を鳴らしている。まぁ確かに「ランドスケープ」なんていうのを、一般向けの本でさも大発見であり、有り難そうに語ることに対しては違和感を覚えるが。本書ではその首謀者の一人に対して「80年代にはすでに指摘されていたことを当時は黙殺し、最近になってさも大発見をしたように声高にさけぶスタンフォードの宣伝装置」という感じで辛辣に批判している。
いろんな(匿名か実名かに関わらず)物理学者のブログでの発言が紹介されており、それを覗いてみるのも面白い。
