スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

ヒラリー・クリントン 

日頃愛読しているメールマガジン
http://ryumurakami.jmm.co.jp/
から配信された記事だが、興味深かったので、紹介する。



■ From Kramer's Cafe in Washington DC Vol.55
「チーム・ヒラリー」

□ 村上博美 :ワシントンDC在住

いまや民主党大統領候補のトップを走るヒラリー・クリントン氏。米国初の女性大統領の誕生に向けて、ヒラリーを守り支える選挙のプロが集まったドリームチームがある。選挙で勝つにはどれだけ有能なスタッフを集めているかがかぎとなるが、チーム・ヒラリーのメンバーはそのほとんどが女性だということをご存知だろうか。
チームメンバーのヒラリーへの忠誠心と、外部へは一切情報をもらさない結束の固さには目を見張るものがある。ヒラリーを傷つけないよう情報網を張り巡らし何か問題が持ち上がってもダメージを最小限に抑え、選挙戦略を練り、有権者へのわかりやすいメッセージを考案し、スピーチ原稿を吟味し、資金集めや有権者層別の戦略的広報など全てをカバーする。

女性メンバーの多くは長年の苦楽を分かち合った同士たちだ。ヒラリーは少数の友人や長年のアドバイザーに絶大の信頼をおく。彼女らもその信頼にこたえるように長年ヒラリーと行動を供にしている。これまで誰一人として暴露本を書いたことはない。ビル・クリントン大統領時代の側近達も数多く参加しており「最強の選挙マシーン」を作り上げたといわれている。

チーム・ヒラリーにはどんな女性達がいるのだろうか。一番の古株パティ・ソリス・ドイル(41歳)は全米選挙戦の統括を担当する。ベテラン民主党活動家、アン・ルイス(69歳)は報道官を務め、ホワイトハウス時代の秘書カプリシア・マーシャル(43歳)はヒラリーに批判的な女性有権者層の票の掘り起こしを指揮する。以前ホワイトハウスの政策部門の駆け出しだったニーラ・タンデン(37歳)は現在選挙陣営の政策部長として活躍し、十年前ホワイトハウスでインターンだったヒューマ・アベデイン(32歳)は現在ヒラリーの出張同行アシスタントだ。クリントン大統領時代からの選挙運動のベテランで戦略広報担当のマンディ・グランワルドはメディアコンサルタントを束ね指揮する。クリントン大統領にも仕え2004年のジョン・ケリー大統領候補のマイノリティ向け広報担当だったアフリカ系米国人のミニョン・ムアーは選挙陣営のシニア・アドバイザーを務める。かつてクリントン前大統領の公聴会で議会対応をしたシェリル・ミルズは現在、ヒラリー選挙陣営の弁護士として働く。

クリントン前大統領の参謀の一人だったエベリン・リーバーマン(62歳)は大統領との事が知られる前にモニカ・ルインスキーをクビにしたことで絶大な信頼を得たアドバイザーの一人だ。マギー・ウイリアムズ(53歳)はヒラリーの最初の参謀で且つヒラリーのソール・メートとも言われ、夫ビル・クリントンの不誠実が明るみにでた時、ヒラリーが唯一胸のうちを明かした相談相手だ。現在マギーはアフリカ系有権者層の票の掘り起こしを担当する。

彼女たちは男性の同僚達とは違ってプライベートなつながりで固く結ばれている。ヒラリーは夫ビルとは違いシャイで控えめ、気心が知れた人々だけに囲まれることを好むといわれている。彼女達とは家族以上に密度の濃い時間を共有してきた。

例えばヒラリーはメンバーの結婚お祝いパーティを開いたり、彼女達の赤ちゃんを抱き上げあやしたり、病気になればその面倒をみたり、キッチンに集って噂話に興じたりして公私両面でその絆をはぐくんできた。あらゆる困難をともに乗り越えこの絆はますます強くなったようだ。例えば議会の抵抗で挫折した医療保険改革法案やホワイトウォーター疑惑、特にクリントン大統領のセックス・スキャンダルの時はチームメンバーらはくやしくて机に突っ伏して泣いたという。乳児を抱えるカプリシアが働きつづけられるようヒラリーは倉庫から娘チェルシー用に使ったベビーベッドを引っ張り出しホワイトハウス内に備え付け、カプリシアの母親にホワイトハウスに自由に出入りできるパスを用意した。ヒラリー大統領夫人のオフィスはさながらおもちゃの沢山ある託児所のようだったという。タメラ・ルツアット女史はロックフェラー上院議員のス
タッフを15年務めていたが、ヒラリーが大統領夫人から上院選へ出馬するときにベテランの助けがいると引っ張られ、そのままヒラリーの上院議員スタッフとなった。そのタメラに脳腫瘍が見つかった時にはヒラリーは外科医を見つけ何かにつけ面倒をみ、チーム・ヒラリーも彼女の病気との闘いに全面協力した。「私達の後ろにはヒラリーがついていてくれる。そして私達もヒラリーの後ろについている」

もちろん、現在のチーム・ヒラリーの中にも男性はいる。筆頭は選挙戦の世論分析や広報のプロ、マーク・ペン氏だ。彼はビル・クリントン前大統領やトニー・ブレア前英首相の勝利にも貢献したといわれ、心理学をベースにした世論対応スタイルで知られる。ヒラリーの中道寄りメッセージを効果的に磨き上げたのは彼の功績だと言われている。その他ハワード・ウォルフソンは対抗馬を蹴落とすキャッチフレーズ作りのプロであり、バージニア知事選でティモシー・ケインを勝利に導いたマイ・ヘンリーや、資金集めのプロ、民主党全国委員会元委員長テリー・マコーリッフやジョナサン・マンツ、アドバイザーを務めるリベラル活動家でNY政治の専門家ハロルド・イクスなどが名を連ねる。イクス氏は「敵に回すと怖い相手」と言われ、選挙運動に欠かせない投票者データベースを作り上げ、しかもそれは民主党のものを数段上回るという。

チーム・ヒラリーの始まりはソリス・ドイルが1992年に雇われたときにさかのぼる。ソリスは大学を数年前に出たばかりでシカゴ市長選のリチャード・デイリー選挙陣営で働いた後、アーカンサス州にビル・クリントンを訪ね大統領選挙陣営に参加。その後大統領夫人となったヒラリーのスケジュール担当となった。当時ヒラリーは医療保険改革法案など積極的に政策立案に関わり、大統領スタッフと同じように彼女のスタッフにも役職名や、大統領府の権力の中枢であるホワイトハウスのウェスト・ウィングにオフィスを設けるよう主張。特に筆頭参謀であるマギーには大統領参謀と同じ役職名をつけることを要求した。これは前代未聞であった。それまで大統領夫人とはイースト・ウイングで社会奉仕活動に従事したりクリスマス・ツリーを飾る程度のものだったからだ。ソリスはホワイトハウスに8年間勤め、NY上院選も含めヒラリーと行動を供にしてきた。今ではヒラリーのダイナミズムや彼女のリズムを理解し、ヒラリーの体温に合わせてスケジュールをコントロールする最も重要な人物だといわれている。一日にヒラリーと何度も打ち合わせをし「私はヒラリーに近い人物の一人だ」と言う。

チーム・ヒラリーが本格的に稼動したのは、大統領夫人時代に持ち上がったホワイトウオーター疑惑のときだ。アーカンソー州知事時代に、長年の支援者が経営する貯蓄貸付組合に便宜を図る見返りに政治資金の応援を受けた疑いがもたれたもので、ヒラリーはクリントン大統領より疑惑の核心にいた。ヒラリーは大統領スタッフの手を煩わせずに、対応全てを自分のチームをフル回転させ疑惑を振り払うための準備を隠密に行った。全く知らなかった大統領の側近たちは、ヒラリーがピンクのスーツを着て記者会見で受け答えするのをTVでただ唖然と見ているしかなかったという。

「私達のほとんどはミドルクラス、もしくはそれ以下の家庭の出身」だから何か大きな使命感のある仕事がしたかったとメンバー達はいう。ソリス・ドイルはメキシコ移民の6番目の子供としてシカゴで生まれ、母は産業清掃婦として劣悪な環境で働き、父は3つの仕事をもっていたが年収1万8千ドル(約209万円)以上稼ぐことなく亡くなったという。法科大学院を出てチーム・ヒラリーに参加したカプリシア・マーシャルの父はクロアチアから移民として米国にたどり着いたとき、ポケットには4ドルしか入っていなかった。ホワイトハウスで働く娘を初めて訪ねたとき父は泣いたという。ニーラ・タンデンは1997年イエール大学法科大学院を卒業後、ホワイトハウスの政策部門の大統領夫人付に配属されたのをきっかけにのチーム・ヒラリーのメンバーとなる。上院選挙運動にも参加し当選後はヒラリーの立法担当スタッフとして働く。インド系米国人のニーラ自身も父に家族が置き去りにされ生活保護を受けた経験があり、ヒラリーが力を入れる社会保障制度のイシューに特別な思い入れがある。米国の歴史を変えるヒラリーのために働くことは、それぞれのアメリカン・ドリームの実現に結びつくのだ。

メンバーがこれだけ傾倒するヒラリーの素顔とはどんなものか。マギー・ウイリアムズはヒラリーと初めて会った時「彼女の世界観や何にコミットするかという考えが同じだった」と振り返る。当時マギーは恵まれない子供達の基金を集める団体で働き、ヒラリーはその団体の理事の一人だった。ヒラリーは「何がフェアかというはっきりした考えや、持てる者はもっと社会に還元しなければいけないという使命感」を持っ
ていたという。ヒラリーはチーム内の階級を取り払い、価値観のコンセンサスをとる意思決定スタイルで、チームワークを重視するという。ヒラリーは一度決まったことを蒸し返すことや、裏で何かを策略したりすることが大嫌いで、もし意見が違うのならその場ではっきり言うべきという考えの持ち主だ。そこから見えてくるヒラリー像は真摯で真面目、プロフェッショナルな人間だ。もしそのヒラリーが本当なら、なぜヒラリーをそんなに毛嫌いする人が多いのだろう? 世論調査ではヒラリーは「冷たい感じ」や「人を寄せ付けない」という声が圧倒的に多い。あるメンバーはヒラリーの人間味ある面をもっと一般の人に知ってほしいという。

クリントン前大統領のある元側近は「ヒラリーに情報が届くまでフィルターが多すぎる。事がうまくいっているうちはいいが、悪い方向に向かった場合取り返しがつかなくなる」や「女性が多すぎて男性有権者が敬遠する可能性がある」と注意を促す。ヒラリーを支える女性達にとって後に続く女性大統領候補がいないだけに、彼女達のアメリカン・ドリームを実現できるのは現時点でヒラリーしかいないだろう。イギリスにしろドイツにしろ諸外国では女性元首はそうめずらしくはないが、保守国家米国では前人未到の領域だ。ヒラリーが大統領になればこれらの人々が側近としてホワイトハウスに入ることになる。彼女達が中心になって切り盛りする政権はいったいどんなものになるのだろうか。


参考:Washingtonpost他
[ 2007/09/03 10:37 ] その他 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://chogc.blog9.fc2.com/tb.php/327-f12b7e40


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。