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KIAS訪問(6)最終日 

韓国滞在の最終日。
午前中まで講義は続く。今日は神崎さんによる、GPUを使ったMatrix Elementsの計算や、モテカルロシミュレーションについて。たとえば q-qbar -> n-photonやn-gluonで最大100倍の計算速度の向上が見られている。これはすごい。つまりLHCのような膨大なデータを貯めて解析するような実験で、解析のための計算処理が100倍早くなれば、ストレージもその分、少なくて済むし、色々なところでの負担軽減につながるだろう。KEKのサーバーとつなげてGPU演算のデモを予定していたのが、ネットワーク回線の接続の悪さのために実効できなかったのが残念。

そんなこんなで無事に全日程が終了し、今回お世話になった色々な方々と挨拶をかわしてタクシーで最寄りのフェギ(回基)駅へ。ソウル駅への道中、学生と日本語で話していたら突然老婦人が日本語で話しかけてこられ、学生に席を譲ってくださった。聞けば14歳の時に韓国に留学したものの、日本へ戻る連絡船が出なくなってそのまま韓国に定住したのだそうだ。きっと孫娘のような学生の日本語を聞いて懐かしく思われたのだろう。

当初、ソウル駅でコインロッカーにスーツケースを預けて、駅周辺を散策しようとしていたが、雨だしコインロッカーは空いてないし、ということで昼食をゆっくりとって空港へ向かうことにした。日本では例の食中毒事件以降、高額商品となってしまったので石焼ユッケビビンバを注文。汗をかきながら完食。
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金浦空港に到着後、出発直前までおみやげ屋さんでウロウロ。家族用に新商品(?)のマッコリチョコレートを購入。試食してみたが、特にマッコリの味がするでもなく、普通のミルクチョコレートという感じ。ちなみにここではキムチ・チョコレートやら韓国海苔チョコレートやらの珍品(?)があるが、個人的には冒険せずに普通のチョコレートを買っている。余談だが「冬のソナタ」チョコは健在。さすがにヨン様の顔写真は、契約切れなのかパッケージには載っておらず。
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これも余談だが、相変わらずこの土産屋の店員さん達は客に張り付いて色々と売りつけようとするので辟易とする。いくつか外国の空港に行ったことがあるが、ここほど店員の押しの強いところはない。まぁ、嫌な思いをするのがわかっているならお店に入らなければよいだけなのだが…

離陸後、羽田まで極めて順調なフライト。羽田到着後、飛行機のドアがあくまで客室乗務員のお姉さんとソウルの気候について情報提供(彼女はソウルについても街には出ずに、そのまま羽田へ戻る便で帰ってきてしまうため、気候について実感が無いらしい)し、ターミナルへ。
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今回はこの数年では珍しく1週間の長旅(?)だった。早く社会復帰せねば。
ということで、韓国出張記録でした。


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[ 2011/10/30 20:22 ] お仕事 | TB(0) | CM(0)

KIAS訪問(5) 

スクール日程も後二日を残すのみとなりました。
今日の講義は昨日に引き続き、パートンシャワーとNLOについて。これらのテーマは、私が大学院生だった90年代には限られた専門家達によって研究されていましたが、LHC実験が進んでいる現在、データからちゃんとした物理を引き出す、より重要なテーマとなってきました。

午後のチュートリアルセッションはMCatNLOという、NLO計算のツールを使ってイベントジェネレーションの実習。いつも食事の写真ばかりアップしていたので、今日は実習の成果を:
スクリーンショット(2011-10-28 23.43.28)
これはp p -> W+, W+ -> e+ veというプロセスの断面積をNLOで求め、W+のPt分布を示したものです。

夕食はKIASのKo先生がお誘いくださいました。華やかな店ではないけれど、自分が幼い頃育った街にある、馴染みの店に案内したい、とのことでありがたくご一緒させていただきました。
まずはマッコリ。
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料理はゴマのスジェビ、饅頭、蒸し豚などです。スジェビは先日食べたものとは違い、ワンタンのようなプリプリした食感で、美味しくいただきました。
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ホテルに戻って書類を一つ作成し、日本へ送った後、ソウル最後の夜なのでホテルの近所を散歩しました。近所に慶熙大学校という名門大学があり、また金曜夜ということもあって、街は若い人で溢れていました。

明日は午前中にGPUを使ったイベントジェネレータやMatrix Elementsの並列計算に関する講義があり、全日程終了です。
[ 2011/10/29 00:10 ] 家族 | TB(0) | CM(0)

KIAS訪問(4) 

日程も4日目に入り、ちょっとくたびれてきたところです。
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写真はKIASのキャンパスから見た風景。もう少し気温が下がれば、紅葉が美しく色づくのでしょう。

今日の講義はパートンシャワー及びNLO計算について。だいぶ難易度が上がってきた気がします。午後のチュートリアル・セッションは昨日に引き続き、FeynRulesの実習。Mathematica8をインストールしたので、今日はフル参加できました。練習問題としてSUSY QCDxQEDのラグランジアンをFeynRulesに入力してMadGraph5用のアウトプットを作ろうとしていたのですが、細かい所で使い方を誤り、手間取りました。でもFeynRulesの作成に関わった人から直接サポートをしてもらえるので、とても効率の良いチュートリアル・クラスとなっています。

今日のチュートリアルを終えるとバンケット。参加人数からすると明らかにたっぷりのご馳走が用意されていました。大変楽しんだのですが、すぐに満腹になってしまい、残念ながら全ての料理を味わうことはできませんでした。
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デザートを食べ終わってくつろいでいるところに、突然食後のスピーチを頼まれました。不意をつかれたので戸惑いましたが、スクール主催者の方々への感謝と講義やモンテカルロ・ツールの実習で多くを学べたことについての感謝を述べ、今後これらのツールを使って研究論文を書くことがあれば、論文の謝辞で此のスクールについて記すことを約束してスピーチを終えました。
[ 2011/10/27 22:23 ] お仕事 | TB(0) | CM(0)

KIAS訪問(3) 

三日目はまずハドロンコライダーでの反応過程におけるNext-to-Leading Order (NLO)の扱いに関する講義。

素粒子衝突実験の解析において、sチャネルでの粒子生成(共鳴)によって新しい粒子を探索するのは容易ですが、運動学的変数の分布において、バックグラウンドと新粒子によるイベントを識別するのは困難であり、また双方のイベント生成数の比較で識別するのはより困難です。

これを行うためには標準模型による、バックグラウンドのイベントを可能な限り正確に評価する必要がありますが、そのためには摂動論の最低次(Lowest Order, LO)では十分ではなく、NLOの評価が必須になります。講義ではそれをどのようにモンテカルロ・ツールに取り入れたかを解説してくれる予定で、楽しみです。

2つ目の講義は前日に引き続きFeynrulesの講義。色々な機能が実装されており、だんだん目が回って来ました(笑)。もう講義ではなく、実習で試しながら使ってみるしか無い、というところでお昼休み。

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KIASのカフェテリアでは日替わりメニューが韓国料理の定食と、カレー等の洋食の二種類あり、その他にラーメンとのり巻きがあります。

午後のチュートリアルではFeynRulesの実習。ところがここで問題発生。
FeynRulesはMathematicaから呼び出すのですが、私のPCでは動作はするものの、アウトプットを作る際に以上が起きました。結局は、FeynRulesの動作保証はMathematica 7, 8となっており、私のPCに入っている古いバージョン(ver.6)のせいで動作に異常があったのです。さっそく大学のサーバーから最新バージョンをダウンロードしてインストールできるよう、管理者のM川先生にお願いのメールを出しました。

夜は大学時代の後輩K君と久しぶりの再開。もしかしたら10年近く会ってなかったかも知れません。K君は漢陽大学で研究(私とは異なる分野です)しているのですが、私がFacebookにKIASへ出張に来ていることを書き込んだら、連絡をくれたのです。研究室を見学させてもらい、その後夜の街へ。
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夕食はサンギョプサルのお店に連れていってもらいました。彼はお店の女将さんのお気に入りらしく、店に入って
(混んでいた!)入口近くのテーブルに座ろうとするとわざわざ一番奥の「予約席」の札を載せた席に案内してくれました。

料理を運んできながらK君に「久ぶりじゃない」「最近見ないから遠くへ行ってしまったのかと思ったわよ」等、本当に嬉しそうに話しかけていました。

そうこうしているうちに肉が載せられていきます。
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焼きあがりました。
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話に花を咲かせているうちに別の肉が。
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だいぶビールを呑んだのですが、その次に呑んだこれがおいしかったです。
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8時前にお店に入ったはずですが、気がついたら深夜の1時近くになっていたので帰途へ。でもお店にはこの時間からやってきて肉を焼いて食べている元気な人たちが多く、街も活気に溢れていました。
[ 2011/10/27 08:18 ] お仕事 | TB(0) | CM(0)

KIAS訪問(2) 

海外出張とはいえ、時差のある国に来ているわけではないのに何故か夜明け前に目が醒めてしまいました。ホテルが大通りに面していて、早朝からバスとか車が通る音が聞こえるためかも知れません。もしくはそれなりに緊張して眠りが浅いのかも。

さて会議二日目。今日の講義一つ目は、Feynrulesという、ファインマン・ルールの自動生成ツールの紹介。ローレンツ対称性やゲージ対称性など、一定の条件を満たすラグランジアンを与えてあげると、可能なすべての相互作用、ファインマン・ルールを導出し、MadGraphを始めとする自動計算プログラムのフォーマットで書きだしてくれる、という優れものです。もちろん、理論研究者としては場の量子論のの知識なくこの手のソフトだけに頼るのはご法度です。あくまでも作業軽減のための補助的ツールとして便利に使わせていただくのがよいでしょう。

講義2つ目はパートン・シャワーとmatrix elementとのマッチングのお話。matrix elementに含まれるジェット放出(クォークやグルーオン)と、ソフト(エネルギーの低い)なパートンシャワーを、いかにdouble coutingを避けながら、正しく取り込むかという辺りの大事なお話です。

午後のtutorial sessionでは、そのmachingがテーマ。p p -> W+ + jetsのプロセスに関して、Pythiaに実装されたmatchingの機能を使ってみる、というものでした。

ところがここで問題発生。私のMacBook AirにインストールしたPythiaが動かないのです。昨日は動いていたのに・・・セッションの時間を全て、その問題をフィックスするために使ってしまいました。特に講師として来られているK前先生に色々とお調べ頂き、インストール時に現れるいくつか(いくつも!)の問題点を見つけていただきました。

他の人に頼ってばかりというのも情けないので自分でも調べたところ、一つ「やってはいけないこと」を発見。それをやめたら、Pythiaが動きました。その内容についてはかなりPythiaに特化した話になるので別に記事を書きます。

セッション終了後、Ko先生がKIASの研究員の方々と一緒に夕食に誘ってくださったので、お言葉に甘えて2日続けてご馳走になりました。

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スジェビという、日本のすいとんのようなもの、タコのチヂミ、タコと牛肉の鍋、タコと野菜の(激辛)炒め物。スジェビは戦後、韓国が貧しい時期に食べ物に困った人々がよく食べた物だそうで(この辺りの背景もすいとんと同じ?)、Ko先生曰く、「自分の父はこれを好きではない」とおっしゃていました。当時のご苦労を思い出すのでしょう。

こうやって料理の名前を並べてみるとタコが多用されていますが、正確ではないそうです。実はこれらは韓国語で「ナッチ」というのですが、タコは「ムノ」、イカは「オジンオ」で、ナッチはタコの小型版らしい。あまりピンと来ませんが、食感はタコそのものでした。

今回は写真をあまり撮っていません。せっかくiPhone4Sを入手してカメラ機能が(これまで使っていた)3GSより大幅にアップしたのだから、色々撮ってみます。
[ 2011/10/26 07:47 ] お仕事 | TB(0) | CM(1)

KIAS訪問(1) 

韓国・ソウルにある韓国高等研究院 (Korea Institute for Advanded Study, KIAS)を訪問中です。今週開かれる、"KIAS school on MadGraph for LHC Physics"に参加するのが目的です。

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MadGraphは素粒子反応の自動計算ツールで、MadEvent, Pythia, PGS等他のツールと組み合わせることでコライダー物理での物理現象の結構突っ込んだシミュレーションが可能になります。

ソウルには日曜日昼過ぎまでの用事を済ませ、夕方のフライトで着いたのですが、最近(かな?すk無くとも昨年12月にはまだなかった)空港からの高速列車でソウル駅まで着いたら午後8時。さらに地下鉄に乗り換える必要があるのですが、大きなスーツケースを引きずって暗い中、初めて行く場所を歩くのはあまり嬉しくないのでタクシーでKIASに向かいました。

メインゲートまでは20分ほどで行けたのですが、キャンパスの宿泊施設を探すのが一苦労。日曜夜でメインゲートはしまっており、裏門に回るとそこの警備員さんがタクシーに同乗して宿舎まで案内してくれました。

キャンパスは山の斜面にたっており、日が暮れると宿舎周辺は真っ暗。当初予定通り、地下鉄で最寄り駅まで来ていたら大変なことになっていたでしょう。色々と便宜をはかってくれたタクシー運転手さんと警備員さんに感謝です。

会議初日はMadGraphの最新版"MadGraph5"についての講義と午後は3時間の実習。今日のプログラムを終えた後、主催者の一人であるKIASのKo先生が欧米から来たスクール講師の皆さんとの夕食に私も招待してくれたのでお邪魔してきました。

講師の中にベジタリアンが二人いたので、夕食は精進料理店へ連れていってもらいました。
http://www.konest.com/data/gourmet_mise_detail.html?no=3842

お店の女性が小皿にこれをたくさん載せて来ました。なんでしょう?
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実は水をかけるとこれが伸びてオシボリになるのです。皆でびっくりして大笑い。つかみはOKです。

コース料理のメニューに12品も書いてあるので驚いたのですが、少しずつたくさんの種類をサーブしてくれるもので、ボリュームも丁度良く、大満足。
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食後はお店の向かいにある曹渓寺(チョゲサ)を見学。
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食事をしたお店はこのお寺さんがプロデュースしているそうです。お堂では「正座してお辞儀→立ち上がる→正座してお辞儀」を繰り返して何かをお祈りしている人たちがいました。

お寺を出て、Ko先生がソウル繁華街を車で案内してくれながら帰途に。
[ 2011/10/25 07:34 ] お仕事 | TB(0) | CM(0)
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