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世界経済は大丈夫か? 

今週は世界経済にとって、歴史に残る一週間だったと思う。昨年7月の米国・サブプライム問題の表面化から「やばいぞ」という声はあったのだが、「何とかなるさ」という楽観論がはるかに強かったと思う。ところがこの2,3ヶ月の経済の動きを見ていると、いよいよ楽観論は姿をひそめ、悲観論一色になりつつある。

これは日経平均株価のグラフ。左端が2001年3月、右端が現在。左側にある底値が2003年の安値。この安値、二度と下回ることなどないと思っていたが、今週、あっさりと下抜けてしまった。グラフを見るとまさにフリーフォール(自由落下)。
日経平均
このようなグラフ上でみる株価の値動きは通常、(現在が上昇基調であろうか下降基調であろうが)過去のギザギザの節目のところで一端反発し、再びもとの上昇(下降)基調に戻るか、それとも逆方向へ動くか、するのだそうだ。

しかしこのグラフを見ると現在の株価の下落は左側(過去)の値動きの節目など一切関係なく、「ストン!」と落ちている。しかも過去の最安値を抜けたと言うことは、この先どこまで下がるか予想がつかない、ということ(らしい)。

前回(2003年)の安値の頃は、日本は不良債権処理、貸し渋り、貸し剥がし等が横行し、企業は新卒採用を控えるなど「就職氷河期」であった。当時の学生さん達は大変苦労したことと思う。今回はどうなるだろうか。


下のグラフはドル円の値段。
グラフの左側にある底値は1994年、1ドル約79円。実は私が始めて海外に出かけたのがこの年。
夏休にSLAC(スタンフォード線形加速器研究所)で開かれる夏の学校に参加したのだった。


SLACのURL


ドル円
1ドルおよそ80円だから、海外にでかけるにはもっとも有利なレートの時代。どのお店に行っても、ホテルの値段も、1ドル100円で換算しておつりが来る、と思えば非常に物価が安く感じられた。ちなみにその頃に購入したトラベラーズ・チェックは2005年にコロラドのSnowmassに言ったときに換金してしまった。

で、グラフに戻るが、今週1ドル80円台に突入してしまったので、明らかに形勢は1994年の1ドル79円を目指しているように見える。昨年あたりは1ドル120円を越える時期もあったわけで、輸出企業なんかは品物を1ドルで売っても円に両替する際に40円、つまり昨年比30%程度、損をしているわけだ。

もうちょっと身近な例で考えると、アメリカでポスドクをするとしよう。給料はもちろんドル。今のポスドクのお給料の相場はわからないが、年俸はだいたい3万ドル位ではないだろうか(もっと高いかな?)。

昨年の相場、1ドル120円なら、現地で3万ドルもらったら日本円では360万円。月給で30万円。しかし今は1ドル80円なので、年俸240万円なので、月給20万円になってしまったということ。日本へ里帰りするにしても、飛行機代を捻出するのも大変だろう(研究会出席等、出張扱いということにして、所属機関から旅費をサポートしてもらえればハッピーだが)。

まぁ、あんまり「大変だ、大変だ」と言っていても始まらないのだが、何が起こっているのか、どこへ向かおうとしているのか、どう収束しようとしているのか、については注視していきたい。
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[ 2008/10/26 00:14 ] その他 | TB(0) | CM(0)

アフガンの男 

アフガンの男 上
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フレデリック・フォーサイス
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あの、フレデリック・フォーサイスの近著。「ジャッカルの日」「オデッサ・ファイル」を読んで興奮したのは中学生、いや高校生の頃だったろうか。

911テロ以降、頻発するイスラム過激派(一応、アルカイダということになっている)のテロを未然に防ぐために、英国軍を除隊したばかりの主人公がテロ組織に送り込まれる。この主人公、幼少時代にイラクでそだったため、イスラムの言語・文化・風習に詳しい、という設定。この彼が身分を隠しながら、いかにテロを阻止したか、というお話し。

以上。うーん、残念ながらフォーサイスの往年の筆力は見られなかった。


[ 2008/10/25 16:53 ] | TB(0) | CM(0)

Connotea -- 何て読む? 

明日の授業の準備が終わったところで一息。

毎日の日課として、最新の論文(プレプリント)のチェックをしている。
例えばParticle Phenomenologyの分野だとプレプリント・アーカイバー:
http://xxx.lanl.gov/list/hep-ph/new
にアクセスすれば、今日、世界中から投稿された論文のタイトルや概要を見ることができる。

で、これまでは気になった論文があればプリントアウトしていたのだが、案の定、印刷しただけで読んだ気分になってしまい、気がつけば机の上にまだ読んでいないプレプリントの山ができあがってしまう。

これを改善しようと、気になった論文の番号だけをメモしたり、もしくはブログに貼り付けたりしたのだが、どうも面倒くさい。

で、こういうときに役に立つ(らしい)のが「Connotea」というサイト。
http://www.connotea.org/
最近、上記のプレプリント・アーカイバーでは、このConnoteaというサイト(他、複数)への自動登録ボタンが設置されている。

だから、「面白そうだな、そのうち時間ができたら読んでみよう」という論文があれば、ボタン一発でConnoteaに登録できてしまう。

これで不必要にプリントアウトを山積みにすることもなくなる?
[ 2008/10/23 16:28 ] お仕事 | TB(0) | CM(0)

げーじ・ひっぐす統合 

この秋からお隣のC央大に異動してきたMルさんのセミナー。
ゲージ・ヒッグス統合理論について。
セミナー終了後、ひさしぶりに茗荷谷のワタミへ。
20081020225001
[ 2008/10/20 22:50 ] お仕事 | TB(0) | CM(0)

ハロウィンの季節 

ですね。学生さん達が今年も研究室を華やかに飾ってくれました。
20081020224915
[ 2008/10/20 22:49 ] その他 | TB(0) | CM(0)

週末の夕暮れ 

20081019173232
幸い昨夜の升酒のダメージはなく、午前中は部屋の大掃除、午後は昼寝をしてマンションの中庭で子供を遊ばせながら読書。やっと風邪も治りかけてきたので、今週は溜まっている原稿を片づけてしまおう。
[ 2008/10/19 17:32 ] その他 | TB(0) | CM(0)

週末の一杯 

20081018221025
大学時代の先輩達と高田馬場で呑み会。久しぶりに升酒をいただきました。辛うじて一枚だけ撮影。後は無理。明日は二日酔いの予定。
[ 2008/10/18 22:10 ] その他 | TB(0) | CM(0)

大統領の料理人 

大統領の料理人
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ウォルター・シャイブ
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ホワイトハウスで11年(クリントン、ブッシュの二代)にわたりエグゼクティブ・シェフを勤めた人の著書。
著者は当時大統領夫人であったヒラリー・クリントンによってシェフとして採用され、ホワイトハウスの晩餐会を現代アメリカ料理で彩ることを要求され、見事そのリクエストに答える。またクリントン夫妻が
ディナーに招待される人の人数は一度に千人を超えることもあり、また突然食事の時間を前倒しにするなど、臨機応変の対応を迫られるがそれを見事にこなしてしまう。ヒラリーに「こいつ、できる」と思われると、さらに招待客の数が増えて・・・といたちごっこ。しかし、クリントン退任まで揺るぐことのなかった彼の職へのプライドは大統領交代に伴って徐々に傷つけられていき、辞職を余儀なくされてしまう・・・というお話。

彼がどのようにヒラリーの信任を得て、彼女はそれをホワイトハウスのスタッフにどのように知らしめたのか、というあたりは大変興味深かった。手島龍一氏によるあとがきは本編とは別の意味でうならせる。渋い。
[ 2008/10/17 01:26 ] | TB(0) | CM(0)

日本がリニアコライダー建設に前向き? 

本気かな?ノーベル物理学賞で追い風、というのはわかるが・・・
ある種の巨大公共事業という期待があるのではないか。

http://sankei.jp.msn.com/science/science/081010/scn0810101809006-n2.htm

巨大加速器「国際リニアコライダー計画」誘致 ノーベル物理学賞受賞が追い風
2008.10.10 18:04

 7月には、与謝野馨経済財政担当相や鳩山由紀夫民主党幹事長らが中心となって超党派の議員連盟を設立。さらに、南部氏らのノーベル物理学賞受賞が決まったあとの今月8日、河村建夫官房長官は「(ILCを)日本政府としても本格的に取り組むときが来た。関係府省で検討する仕組みを作る必要がある」と述べ、誘致に本腰を入れる方針を示した。

 これに対し、米国では、スタンフォード大や国立フェルミ研究所などでILC計画の研究開発が進められている。米国の研究者の間では、「(ILC開発誘致は)米国の粒子物理学にかけられた最後の機会」との悲痛な声も聞かれる。こうした背景には、素粒子物理学の分野で日欧に水を開けられている状況がある。

 クリントン政権下で「超伝導大型加速器(SSC)」が、資金不足から計画中止。その後、日本はニュートリノ研究で成果を出し、欧州では、スイスで9月にLHCが稼働。米国はトップの座から転落した格好だ。ILC誘致は挽回(ばんかい)に向けたラストチャンスともいえる。

 ただ、約8000億円ものILCの建設費の半分を立地国が負担することになっており、米国経済の悪化が鮮明になるなか、計画推進に対して逆風が強まることも予想される。

 一方、欧州各国で組織される欧州原子核研究機構(CERN)はLHCで得た研究成果を生かし、拠点化をはかりたい意向だ。しかし、LHCに改良を加える案も一部で浮上するなど、ILC誘致への一本化には至っておらず、各国間の調整が求められている。

 こうしたなか、日本が誘致を進めるうえで大きなカギとなるのが国民の盛り上がりと応用技術の発展だ。

 現在はノーベル賞効果で物理学への関心が一挙に高まっているが、さらに産業界を巻き込むことで、加速器技術の応用をいっそう進めることが重要なポイントになる。医療や環境などへの転用を進め、国民に身近な技術としてアピールすることで、巨額の財政負担を伴う計画への理解を求める必要がある。

[ 2008/10/11 12:37 ] お仕事 | TB(0) | CM(1)

小説会計監査 

小説会計監査
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細野 康弘
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日本の4大監査法人の一つ、中央青山監査法人にいた会計士の方が書いた本。この監査法人はすでに解散している。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E9%9D%92%E5%B1%B1%E7%9B%A3%E6%9F%BB%E6%B3%95%E4%BA%BA

で、世間をにぎわせた「カネボウの粉飾決算事件」「UFJ銀行の消滅」「郵政公社優勢民営化」「日興コーディアル証券粉飾決算事件」等に監査法人として関係していた中央青山法人が、世間の批判とは異なり、いかに誠実に、それぞれの案件に対応していたかを説明している。つまり、事件発覚当時は一方的に悪者扱いされた監査法人側の言い分を小説形式で述べた本とも言える。

特に2番目、3番目の件については、会計監査の仕事が政府の思惑によっていかにゆがめられてしまったのかを告発しており、これだけ読むとやはり小泉・竹中改革の異常さ(方針のことではなく、政策の運用・実行レベルでのお粗末さ)がひしひしと伝わってくる。

会計がらみの専門的な記述もあり、一部読みづらいところもあるが、普段接することのない会計監査法人の業務内容とかが見れて、興味深かった。
[ 2008/10/11 11:36 ] | TB(0) | CM(0)

祝!ノーベル物理学賞 

やはりこれは記録しておかなければなるまい。

ノーベル物理学賞]益川教授ら日本人3氏に授与
http://news.livedoor.com/article/detail/3849797/

南部陽一郎・米国シカゴ大学名誉教授、小林誠・高エネルギー加速器研究機構名誉教授、益川俊英・京都大学名誉教授の3名が同時にノーベル物理学賞を受賞したと言うもの。

南部先生の受賞理由と、小林・益川両先生の受賞理由が異なる点が何ともいえない香ばしいところだが、同じ分野の末端を汚す一人としてとても喜ばしいし、心からお祝い申し上げたい。
(小林誠先生が、1・2の三四郎(Wikipedia参照)の原作者と同姓同名ということはあまり知られていない、と思う)

南部先生は実は私の今の親分であるS本先生がポスドク時代の親分で、小林先生は私がK○Kでポスドクをしていたときに主幹(つまり組織の偉い人)であった。ということで只ならぬご縁を感じる、という人は日本の素粒子論屋の中にたくさんいることだろう。

ちなみに数年前、この時期に国際会議に参加するため韓国を訪問していた際、主催者の韓国人教授が夕食に招待してくださり、帰りのタクシーの中でラジオ(韓国語)を聞いて「おぉ、小林・益川がノーベル賞を取った」といって興奮してホテルのフロントからあちこち電話をかけまくっていたが、それは完全な聞き間違いだった、ということは内緒話である。

取りあえず金曜日の授業はこの話題で何か話さなくてはなるまい。
[ 2008/10/07 23:32 ] お仕事 | TB(0) | CM(0)

昔の人の言葉 

先ほど某メーリングリストを通してアナウンスのあった、日本学術会議 物理学委員会の下の、素粒子物理学・原子核物理学分科会というところが発表した「基礎物理学の展望」という記事を読んでいる。

ダウンロードはこちら:
http://hep.phys.s.u-tokyo.ac.jp/SCJ/2008Sep09/0809-Sokaku-Houkoku.pdf

読み進めていると、米国フェルミ国立加速器研究所の初代所長を務めたロバート・ウィルソン氏が1969年に米国の上院下院合同委員会での証言が紹介されていた。

当時、同研究所が提案(つまり予算をよこせと)していた世界最高エネルギーのシンクロトロン建設に関するヒアリングの場において、この加速器がなぜアメリカに必要なのかと言う質問に対する答えがしびれる。

「我が国の防衛には直接役立つことはありませんが、我が国を守るに値する国にするでしょう」

こういう言葉を言える人が今の業界にもいるかなぁ。私と年齢が前後する人の中で、いずれ日本の高エネルギー物理のためにそういう発言をする人が出てくるのだろうか。
[ 2008/10/02 00:00 ] その他 | TB(0) | CM(1)
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