官邸崩壊 

官邸崩壊 安倍政権迷走の一年
上杉 隆
新潮社
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安倍元首相辞任直後に出版されたので、当時かなり話題になった本。
なんというか、あらゆる面で「準備不足」「役不足」の首相及び内閣だったのだなぁ、という印象を改めて強くした。

安倍さん自身の資質もさておき、彼を囲む大臣及び官邸スタッフの言動を本書を通じて知り、情けない、を通り越して「安倍さん、お気の毒に」と思ってしまった。本文では実名で描かれているが、「茶坊主達」によって崩壊させられた内閣だったのかも知れない。
[ 2008/06/25 18:29 ] | TB(0) | CM(0)

H5N1―強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ 

H5N1―強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ
岡田晴恵
ダイヤモンド社
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この週末は季節はずれの風邪を引いて苦労していたのだが(未だに回復していない)、タイミングよく、というかなんと言うか、本書を読んで戦慄した。鳥インフルエンザの変種である、新種のインフルエンザが世界中で猛威を振るったら・・・というシミュレーション小説なのだが、著者が国立感染症研究所の研究員であるだけに、記述が具体的で、この手の問題に対する日本の準備不足(もし小説の記述が事実なら)に背筋が凍る思いがした。何はともあれ、今引いている風邪を他人に移さないよう、マスクをして大学に向かったのは言うまでもない。



[ 2008/04/14 23:21 ] | TB(0) | CM(0)

波乱の時代 

波乱の時代(上)
波乱の時代(上)
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アラン グリーンスパン
日本経済新聞出版社
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前アメリカFRB議長、グリーンスパン氏の著書。18年にわたり、アメリカ連邦準備制度理事会(日本で言う日銀に相当?)の議長を務めた大物。てっきり有名大学でMBAでも取った経済学者かと思いきや、ジュリアード音楽院に学び、楽団でサックスを吹いていたと言う。それはともかく、彼がどのように経済を学び、エコノミストとして名を上げ、FRB議長としてアメリカを襲った数々の経済危機を乗り越えたのかが克明に記されている。その手腕から、現役時代は「マエストロ」とも呼ばれた氏だが、今ではサブプライムローン問題を未然に防げなかったとして批判の声も上がっている。個人的には上巻だけで満足。
[ 2008/04/14 23:13 ] | TB(0) | CM(0)

オブ・ザ・ベースボール 

オブ・ザ・ベースボール
円城 塔
文藝春秋 (2008/02)
売り上げランキング: 3965

著者の円城氏は某国立大学で物理学の博士号を取得した異例の経歴の持ち主。毎月出席している某学会誌編集会議で本書の存在を知った。で、図書館で借りて読んでみたのだが・・・なんというのだろう、私のストライク・ゾーンからは外れている。タイトルにある「オブ・ザ・ベースボール」は第104回文學界新人賞を受賞したそうで、そういう意味では一定の評価を得ているのだとは思うのだが。ちょっとこの手の小説は苦手。
[ 2008/03/30 19:22 ] | TB(0) | CM(0)

カモメになったペンギン 

カモメになったペンギン
ジョン・P・コッター 藤原和博 藤原 和博
ダイヤモンド社 (2007/10/27)
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集団の成長プロセスにおける、もしくは停滞傾向にある集団の「変革」のための重要ポイントを、寓話の形を借りて解説した本。

崩壊を目前に控えた氷山に住むペンギンたちが、どのようにその困難を乗り越えていったのか、というお話。問題意識を他の仲間より早く持つようになった5羽のペンギンたちの取り組みを描く。興味深かったのは、最終的に氷山の崩壊にどのように対処するか、という問題を乗り越えた5羽のペンギンは大きく成長するのだが、終始一貫、彼らの取り組みを嘲笑し、皆に不安ばかりを与えていたペンギンは、最後まで変化なし、何も成長しない、という点。要するに文句ばかり言っている奴は、誰の役にも立てないどころか、自分の成長も阻害する、ということ。

本書のポイントは以下の8つ:


●準備を整える
(1)危機意識を高める
周囲の人々に変革の必要性とすぐに実行する重要性を理解させる

(2)変革推進チームを作る
変革を推し進めるには強力なチームが不可欠なことを認識する。それぞれリーダーシップ、信頼性、コミュニケーション、専門的知識、分析力、危機意識、にすぐれたメンバーが望ましい

●すべきことを決定する
(3)変革のビジョンと戦略を立てる
将来がどのように変わるのか、その将来をどのように実現するのかを明確にする。

●行動を起こす
(4)変革のビジョンを周知徹底する
変革のビジョンと戦略について、なるべく多くの人の理解と賛同を得るようにする

(5)行動しやすい環境を整える
障害はできるだけ取り除き、そのビジョンを実現したい人たちが行動しやすくする

(6)短期的な成果を生む
できるだけ早い時期に、目に見えるはっきりとした成果を上げる

(7)さらに変革を進める
ひとつ成功を収めたら、その後は変革をさらに推し進め、加速させる。そのビジョンが実現するまでは変革に次ぐ変革で、手綱を緩めてはならない

●変革を根付かせる
(8)新しい文化を築く
新たな行動様式が過去の古い因習に置き換わるまでは、その新しいやり方を持続し、それが成果を上げていることを確認する

[ 2008/03/29 08:00 ] | TB(0) | CM(0)

一生太らない体のつくり方 

一生太らない体のつくり方―成長ホルモンが脂肪を燃やす!
石井 直方
エクスナレッジ (2008/01)
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元ボディビルダーの東大教授が書いた本。筋肉をつけることによる基礎代謝をあげ、勝手に脂肪が消費される体をつくろうという趣旨。

はい、わかりました。夏までに痩せます。痩せて見せます。(ホントか?)
[ 2008/03/28 00:03 ] | TB(0) | CM(0)

1976年のアントニオ猪木 

1976年のアントニオ猪木
柳澤 健
文藝春秋 (2007/03)
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実は中学生の頃までプロレスの大ファンだった。もちろんアントニオ猪木率いる新日本プロレス。もっとも当時は猪木よりもタイガーマスクの試合の方が面白かったのだが、猪木には何故か惹かれるものがあった。
プロレスは基本的には真剣勝負ではなく、観客を沸かせることを目的としたある種のショーであるのだが、猪木は1976年に取引一切なしの真剣勝負を3試合行っていた。最初の試合であるボクシング世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリとの一線は私もテレビでみてがっかりした記憶がある。でもそれは互いに負けられない、真剣勝負であるからこその結果であった。この本ではその裏舞台が詳細に書かれている。本書によると

・アリはプロレス(のパフォーマンス)が大好き。
・猪木からの挑戦状を受け取ったときは「プロレス」をやるつもりで日本に来た。
・しかしいざ試合の契約を済ませてみると、猪木は「プロレス」ではなく、真剣勝負をやるという。
・猪木にだまされたアリは契約を破棄することもできたが、リング上で正々堂々と猪木を倒すことをのぞんだ。

などなど、私にとって初耳の話ばかり。アリとの試合後、韓国とパキスタンでもその国のヒーローとあがめられていたレスラーと猪木は真剣勝負を行い、対戦したレスラーを破滅(肉体的にではなく、その国の英雄の地位から転げ落ちること)させてしまう。

プロレスラーとしては間違いなく天才であった猪木が、いかに人を裏切り、トラブルに巻き込み、迷惑をかけてきたか、なんていう話もバンバンでてくる。あらためて「人はみかけによらない」ということを痛感。「1,2,3、ダァー」といって遠巻きに盛り上がっているくらいがちょうど良いのであろう。
[ 2008/03/27 23:53 ] | TB(0) | CM(0)

エコノミック・ヒットマン 途上国を食い物にするアメリカ 

エコノミック・ヒットマン 途上国を食い物にするアメリカ
ジョン パーキンス 古草 秀子
東洋経済新報社 (2007/12/14)
売り上げランキング: 1515

エコノミック・ヒットマンとは初めて聞いたが、第3世界(発展途上国)への、米国による経済援助の施策について「もっともらしく」分析し、世界銀行等の国際金融機関から当事国への融資を取り付け、肝心の水道、電気等のインフラ環境整備のための工事はすべて米国企業へは注するための道筋をつける「エコノミスト」のことらしい。

著者は70年代よりエクアドル、パナマ、イラン等「危険な」地域に足を踏み入れ、何故か現地の人に信頼されて自分の行っている欺瞞にあらためて気づき、それを告白・懺悔し、これ以上米国が発展途上国の人々を不幸に陥れないためにペンと取ったという。

すでにこの手の話は911テロ以降(ブッシュ家がビン・ラディン家と懇意にしていた等)、よく耳にしてきたが、当該企業にぞくしていた民間人による告発である、という点が興味深い。
[ 2008/03/21 00:19 ] | TB(0) | CM(0)

ライアーズ・ポーカー 

ライアーズ・ポーカー (ウィザードブックシリーズ)
マイケル・ルイス
パンローリング (2005/12/17)
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米投資銀行、ソロモン・ブラザースに勤めた著者が、同社の舞台裏をつづった本。以前から投資銀行の汚さ、つまり自分達が期せずして抱えてしまった、碌な価値もない金融商品を投資家に押し付けて自分達が利益をむさぼる等については聞いてきたが、本書でも同様なことが書かれている。今でもそうなのかな。きっと変わっていないのだろう。

[ 2008/03/16 11:17 ] | TB(0) | CM(0)

科学者ってなんだ? 

科学者ってなんだ?
科学者ってなんだ?
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進藤 典男 菅 裕明 隅蔵 康一 白楽ロックビル 平尾 一郎 村松 秀 元村 有希子 梶 雅範
丸善 (2007/11/01)
売り上げランキング: 62280

複数の人たちによる共著。これから科学者を志そうという人(大学生?)向けに、科学者の生態、研究の現場の様子、科学者になるためのキャリアパスなどが解説されている。
興味を引かれたのは、研究費(外部資金)の配分システムを日米で比較したもの。審査のプロセスの舞台裏が書かれていて面白い。他には大学院生の生活について書かれた部分か。あ、この部分の担当者は白楽ロックビル先生ではないか。先日、一緒に入試の試験監督をつとめた人だ。この部分だけでもうちの院生に読んでほしいと思った。
[ 2008/03/16 11:08 ] | TB(0) | CM(1)